「アクマ2」没原稿さるべーじ(ツッコミ付)

あとがき、裏話的なものを、今後新規カテゴリ「楽屋裏へようこそ」として吐き出そうと思います。

リクエスト(?)を頂戴したので、「アクマでも、キミがキライ。2」の、没原稿の一部を公開(公開っていうか私にとっては公開処刑じゃね…?)。
そのヒドさにかなり笑えるので、職場での昼休みに、とか、ご家族やカレシの前で、とか、やめた方がいいと思います。また、引用+ツッコミなので、かなり長さがあります。

さて。
「アクマ2」はある程度打ったのにそれを基本全部一度破棄して、改めて書いたもの、です。その没になった理由は

「ムダな描写のせいで本来描きたいものがボヤけまくった、本題に到るまでが長すぎた」

からでした。
「スクールカースト」は諌山先生が読者に提供して下さった最高に楽しいネタな訳ですが、ネタであってまんがとしてあれこれ描かれていないので、情報としてはヴィジュアルと添えられた短い設定文と一部切り取ってきたかのような数コマで描かれるワンシーンとかしかない訳です。なので、お話つくる時には、その凝縮された部分を私なりに(勝手に↓)膨らませたり肉付けしたりしています(まあ本編に沿ったネタにしても現パロにしてもやるんですけども)。
ミカサはゴスっ娘なのできっとこういうものが好きだろう、とか、リヴァイは「闇社会の大物だったらしいという噂がある」ので胡散臭いカンジがいいかな、とか、まあそういうカンジで、キャラやらお話やら設定に(無理のある)ふくらみを持たせてます。
「アクマ2」決定稿(現在支部でも公開中のもの)ではミカサがリヴァイを心のどこかでホントに悪魔なのかもと思ってるっぽい描写をしたり、キリスト教的なアレコレを散りばめたり、その辺りですね。

その、ふくらみが膨らみ過ぎました…。
以下、その膨張ぶりをご覧下さい(哀)。


ミカサのタロット占い

今日は「Helpful Person」――「助けてくれる人」。ミカサは眉根を寄せてカードを凝視する。

毎日引くオラクル・カードからの本日のメッセージはそれだった。いくつか所有しているものの中からその日の気分で選び、一枚引くのが習慣になっている。ふだんはダークな印象を与える「シャドウ&ライト」のデッキを使うのに、今日はどういう訳か「マーメイド&ドルフィン」を選んでしまった。そして、引いたカードは「助けてくれる人」。
「もしかして!」
ミカサははっとした。まさにこれは私の闇の騎士、エレンのこと!?
しかし、「でも」、と、しおしおと崩れ落ちた。
これに先立って行ったタロット・カードの占いでの結果は、ビミョウ過ぎた。闇の騎士ことエレンと自分の今後を占ったところ、いきなり問題点は「白けたムード」。ここでかなり落ち込んだ。事実を突きつけないで欲しい。ではその問題点に対して、過去の何が原因か、とカードを見れば「疎外感」、「恋を意識し過ぎ」と出るではないか。
せめて今後どう変化するのかと尋ねると「自分勝手に物事を考え過ぎ、知識はあっても役に立たないか常識外れ。乱れた関係に陥りやすい」と出てしまった。そのカードは包容力のある中高年層の男性を象徴している。

思い出したくも無い顔が浮かんで、大変に気分が悪い。仏頂面で不機嫌そうなあの男。包容力? そうなれば対象外に違いない。あの男が当てはまるのは「中年」の部分だけ。そう。そこだけ。何歳かよくわからないけれど。
だいたい、乱れた関係とは何事なのだ。
ミカサは腰掛けているベッドのカバーをぎりぎりと握り締める。

最終的な結果も「ブルーなムードに包まれる」などと出てきた。何と言うダメ押し!! エレンが助けてくれる人でなくて、誰が助けてくれるというのか。
……アルミンかもしれない。やさしいから。
ミカサは希望を持とうと顔を上げた。


【いいわけとかツッコミとか】
所有しているタロットで、ガチで占いをしました。スクカー世界のミカサとエレンの関係性を意識して、ミカサを相談者に見立てて、「今後、私たち仲良くなれますか」的な相談をされた体で(タロットはYes/Noで答えられる質問・相談に適しているので、質問としては「どうなりますか」ではなく「仲良くなれますか」と設定)。
ケルト十字法で、マジでやりましたよ気持ち悪いな!(笑)うまくいくって出たらそれはそれですごいけど、ダメだねって出たらそれもそれですごいなあ、と思いつつやったら、……ミカサ、すまねえ、私が兵長とくっつけたいせいかもしれねえ(笑)。でも、ちょっと内心「当たってるよね、本編的な意味でもちょっとね」と思いました。ますますごめん、ミカサ…。
ゴス娘ならタロット余裕! という思い込み。そして、オラクル・カード、これもガチで引きました。本当に存在するカードで、本当に出たカードです。
オラクル・カード、面白いです。その時々の使用者に合ったアドバイスをくれる、と言われるものですが、確かにそうだなあ、というメッセージが出てきます。
てゆーかお前持ってんのかい! っていうね! うん、持ってんだ!(キモイ)
雑誌で有名なメイクアップ・アーティストの方が「毎日引いてます」って言ってる記事読んで以来気になって数種類買いました。
「シャドウ&ライト」というオラクル・カードはゴスちゃんたちが実際好きみたいです。絵とかのテイストが確かにゴス好み。
今後も、ゴスっ娘が使いそうなアイテムとか登場するかもしれません。そして、それを大抵ガチで所有している私がマジホラー。

荒ぶるヲタミン

「ごめん、ミカサ! 急にネットの友達から連絡があって、今日気になってる日本のアニメの制作会社が新作について発表するらしいって情報くれたんだ! 動画で配信されるって言うんだよ。それ、どうしても観たいんだ。ごめんね、今度必ず埋め合わせするから!」
アルミンは何度も何度も何度も謝って、そして去ってしまった。

タロットや占いなどというものは、あくまでも「そうなるかもしれない未来の可能性のひとつ」、そう思っていたし、思っている。なのに、イヤなことがあると、ついあれこれ繋げて考えてしまう。

今日は厄日なのだろうか。
前から行きたいと思っていたカフェのカップル・デイだったので、「当然」エレンを誘った。カップル・デイに限ってはひとりでは入れない。本当は同性同士でもカップル、あるいは二人連れであれば入れるのだが、そこは伏せて、一緒に行って欲しいと伝えた。実際、友人同士で入っている二人連れは多い。飲食にかかる費用は全部自分がもつし、一緒に過ごせればそれで嬉しいのだと説明した。しかし。
「料理の評判もいいし、楽しいと思う。エレンと一緒に行きたい」
「え、やだよ。それに、俺、そういうのあんま興味ないし。もっと、仲いいヤツと行けって、そういうとこは。メシは楽しく食いたいだろ」
……実にもっともなことを言われてしまった。
「もっと仲のいいひと」。……そんなひと、居ない。そう思った瞬間、アルミンを顔が思い浮かんだ。アルミンなら、付き合ってくれるかもしれない。前にお店のホームページを見せたら、興味を持ってくれたし。

「この店員さん、リゼに似てる! インスパイアされたのかなあ!」
「リゼ? これは、『暴食』のラミア様。いちばん人気のある方!」
「日本のアニメに出てくるキャラクターに似てるんだよ! しかも、『暴食』なの!?」
アルミンは目を輝かせていた。可愛い。
「そう。『七つの大罪』を冠するスタッフ……正しくは『監守』様と呼ぶべきだけど、七人の内『暴食』の称号をお持ちなの」
「じゃあ、やっぱり知ってて似せてるのかもしれない! うわあ、見てみたいなあ」

……あんなに、盛り上がってくれたのに。私はアルミンにとっては、日本のアニメにすら勝てない存在……。

ミカサが行きたいと思っているのは、ゴス・テイストのカフェ「Astaroth's Maiden」だ。店員たちも厨房スタッフも全員ゴス・ファッションに身を包み、イロモノキワモノと言われながらも料理の評判もよく、外観やコンセプトの割に、ゴス趣味のない客からも人気がある。
前々から行ってみたいとは思っていた。ホームページや口コミに寄れば、通常の日とカップル・デイでは料理の内容なども少し違うらしい。ひとりはいつでも行ける。カップル・デイはそうはいかない。

それに、行くのなら、……大切だと思えるひとがよかった。エレンは闇の騎士だけど、アルミンは友達。アルミンも同じくらい大切なのに。


【いいわけとかツッコミとか】
さあいよいよツッコミどころ満載部分到達です。「アルミンは日本のアニメとかが好きなオタ」という設定ですが、……さすがヲタな私が書くだけあってなんかもうイタイタしい(笑)。
ミカサが行きたいカフェのコンセプトの紹介も兼ねて書いた部分ですが、……ここまで書く必要あんのかよ、と(笑)。
アルミンが言及している日本のアニメは、はい、ソレです。「東京喰種」ですね。
ゴスを好むひとの一部って、ヲタだったり、ヲタなものにも興味を持ってたり、と寛容な方がいらっしゃるじゃないですか。媒体にもそもそもそういうテイストを持つものがあったりもするし。あと、海外だと日本のアニメとかまんがを私たち以上にアートっぽくもとらえてるので、ヲタ要素をファッションとかに取り入れたりしそうだなーと思いまして、こんな描写になっておりました。
バッサリ切り捨てた今だと「ムダ描写だなー。バカじゃね?」と思うんだけど、書いてるときはそれなりに真剣というかマジメに考えてるらしく、一所懸命に練り練りして書いてるようです。でもムダムダムダァ!!
ミカサが行きたいカフェ、名前変わってないですね。人気のあるスタッフを「様」づけで呼ぶ、とか、いかにも感があります。

兵長キター!!

男に肩を抱かれて、思わず動けなくなって固まってしまった。しかも、両サイドから囲い込まれている。
キモチワルイ。ムカツク。
手首のブレスレットを外して強く握った。十字架が助けてくれる訳ではないけれど。水晶を身につけてくれば良かった!

「オイ、そこのガキ。そりゃ俺のツレだ。手ェ離せ」

ミカサは目を見開いた。聞きたくもないはずの声が、今は賛美歌並みに気分を高揚させた。

「うっせーな、黙ってろよ」
ひとりは生意気そうに凄んで見せたのだが、ひとりは違った。
「おい、待て! コイツ、ヤバい。逃げるぞ」
「は!? こんなちっせえの、」
「馬鹿、行くぞ!」
大慌てのもうひとりに引っ張られ、二人まとめて逃げるように去って行った。

「クソガキ。こんな時間にこんなとこで何してんだ。子供はもうおねんねの時間だろうが」
「プレスクールの子供だってこんな時間に寝ない!」

学校の清掃員、リヴァイだ。そのはずだ。ミカサは目を疑った。
……誰、コレ。
目の前の男はスーツを身につけている。黒に限りなく近いグレイのスーツ。ジャケットの前を開けているせいでベストが見えた。白のシャツ、ツヤなしのシルバーのクラヴァット。おまけに、前髪を後ろに流している。
人相の悪さであの男だとわかった。ふだんとあまりに印象が違っている。思わずぽかんと見入っていた。


【いいわけとかツッコミとか】
その、何だ、……血を吐いていいかな(やめて)。
実はこの辺りから書いている本人、ちょっとヤバいな、と思い始めているのを無理にスルーしています(笑)。
エレンに放置されて街中でどんよりしてたミカサ、これはそのままです。兵長のご登場シーンがあまりに恥ずかしい。この反省を踏まえて、決定稿では割とアッサリめになってます。良かった。私にしては良い決断・判断だった!(涙)
ナンパされてるみかりんを助けるというベタさ。おおおおう、寒い…寒いよママン…!
かっこよくご登場頂いて、ついでになんかアヤシイひとらしいよ、という描写をしておこう、という意図が見られます(見てやって下さい)。
ある程度ケレン味って必要だと思うんだけど、過ぎると鼻につく、の典型ですね…。良くぞコレやめた、私!

りかは わらいに にげはじめた!

「と、とにかく、その、助けてもらって感謝してる…シテマス。ありがとう」
歩き出そうとしたが、動けなかった。脚が震えており、身体がふらついた。
「無理すんな、馬鹿」
手が差し出される。
「掴まれ。お前にとって服は命だろ。黒は意外に汚れ目立つしな。汚したくねえならしゃがんでそのまま座り込むより掴まってろ」
「へ、平気。問題ない」
「黙れ。ツラだけならサイコホラーのクセに脚は生まれたての小鹿じゃねえか」
リヴァイは呆れた顔で、思い切り侮蔑の表情を浮かべた。
「誰がサイコホラーか」
「お前だよクソガキ」
「あ、」
膝から下が笑い出した。

「意地張った結果がコレかよ」

結果が、これだ。いちばん頼りたくない男にしがみついている。肩に顔を埋めるようにして。通りすがりに酔っ払った若い男が口笛を吹いていった。
私の闇の騎士は、あのワルぶってる男子にしか効き目がないのかもしれない。

「いい見せものだな」
「ゴメンナサイ……」

頭をぽんぽん、とやわらかく叩かれた。

「まあ泣くの我慢したのはホメてやる。で? デートでもすっぽかされたのか」
「え」
「めかしこんでこんなとこ来てんだから、そのテの理由だろ。しかもひとりで」
「こ、これは見ての通り、ふだん着!」
「……お前の家はどこの星に建ってんだよ……」

リヴァイの顔を見る勇気も、顔を上げてしがみついている厚いツラの皮も持っていなかったため、そのままぽつぽつとここに居た理由を話し始めた。
「あ? すると何か、カップルでしか入れねえ店の前にひとりで来て眺めてたのかよ。お前、……どんだけサビシイ真似してんだ」
「どうせ家に居たって今日はひとりだし、アルミンはほかの用事優先で、……エレンは興味がないって言うし、……でも、憧れのお店だから見るだけでもと思って、」

オイオイオイ、呆れてどこからツっ込みゃいいのかわからねえよ。

「ひとりで入れる時に行きゃいいだろうが」
苦々しげに言うと、ミカサがふ、と頭を上げた。唇を引き結んで目を見開いている。泣くのをこらえるとこんな顔になることも、ある。
「カップルで入れる、が、重要だった」
目を逸らして、ぽそりと言った。十五の子供、しかも女なら「その程度」こそがもっとも大事な理由なのだろう。リヴァイは自分の腕にしがみつく小さな手を見つめた。
「今日がカップル・デイ…もう夜か、カップル・ナイトってことは、『ジェゼベルズ』か。いや、お前のシュミなら、…『アスタロト』か?」
「なんで知って…」
リヴァイは腕時計を見た。まだ七時五〇分だ。
「多分、余裕あるだろ。お前、歩けるか」
「だ、大丈夫」
「なら、行くぞ」
ミカサの手を掴むと踵を返した。
「あの、どこへ、」
「お前の行きてえとこだよ」
「は」

速い! このひと、何でこんなに速く歩けるんだろう。
「お前、それでも歩いてんのか」
「そっちが速すぎる、ので、もう少し、」
「騒ぐなよ」
いきなり振り返ったかと思うと、ミカサを肩に担ぎ上げた。
「何をして、」
「黙ってろ。どうせオヒメサマ抱っこだかなんだかやったら、お前暴れるんだろうが」
「狩りの獲物みたいに運ぶな! 下ろせ!」
「……うるせえよ生まれたて。どうせなら消防士みたいにって言え」
生まれたて、言うな!! ミカサは恥ずかしさと怒りで顔が熱くなった。この男が絡むとロクなことがない。迷惑をかけられながら助けられるとはどういうことなのだ。
しかも無駄に力持ちときている。軽々と運ぶ体躯には見えないのだが。

ほんの数メートルで入口、という辺りでミカサはようやく地に足をつけた。


【いいわけとかツッコミとか】
多分、書いてるときはちょっとしたトランス状態みたいなものなんだろう思います。ノってきちゃって、そのノリに身を任せちゃったんだろうなあ、が(本人には)ありありとわかる部分。
兵長が既にミカサに甘い。それより何より、とにかく長ったらしい。ダメだコレは。
何でもそうなんですが、「あれ?」と何かが鼻についたり気になった時点で、実はもう「駄目だな」と自分でもわかってる。でも、いやいや、頑張って書いたしこれはまあこれで、と自分を誤魔化す。
で、ムダに時間経過してから「やっぱりダメだ…」とやり直す羽目になる、という。
後半になるにつれてえろや甘さが加速するのも決まっていたので、緩急つけたいんでしょうね、あと、辛くなってきてるからか笑いに走ってる。
決定稿を読んだ後に見ると、もう別の惑星の話じゃね? くらい違う。色々、ちまちまとサルベージはしているのですが(台詞回しとかところどころの描写に「あ、決定稿に似たのあるねー」が散見されます)、印象が違うのではないかと思います。

この後、カフェに到着して、しばらく……延々「どんなカフェか」が書かれてるんですよ。

要らねえから、ソレ。

うん、書き直してよかったネ!(白目、そして滂沱の涙)

どこかで嫌気がさしても、自分なりに納得出来てたりすると大丈夫なんですが、コレはもう無理でした。物語の冒頭の「ソレ、ナニしてらっしゃるの?」なところや女優が云々はほぼそのまま残りました。

ここに引用するためにちょっと読み返しましたが、・・・ヒドいな、コレ…。

意地になって書き上げてUpしなくて…良かった!(ぶるぞんりかみwith A ←Aはアッカーマンズ)

長々とお付き合い頂いてありがとうございます。ひょっとするとヒド過ぎて笑うレベルを超えていたかもしれませんが。書いてる本人、戦慄が走ったからね! 涙出たからね!

しょっぱい二次創作小説は、実はこんな風にそれなりの試行錯誤を経て成り立っております。
また新作でもお会いできますように。お読み頂いてありがとうございます。
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2017/08/27 (Sun) 21:48 | REPLY |   

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