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Suger & Spice―Devil I Know Seasonal-2.51/2018XmasSP

璃果

璃果

DIK-S251-top.jpg

Let all your memories Hold you close
No matter where you are
You're not alone Because the ones you love
Are never far If Christmas is in your heart


兵長おたおめ記念。

ま、間に合った…(ぜいはあ)。すくかー2018クリスマスすぺさる!
日本舞台に真夏に飛んでたアタマ無理矢理めりけんの真冬にした! ほとんど真冬感ねえけどな!

イヴ明けて真夜中から朝にかけてシードル飲んでチーズ食いながらの飲んだくれが無理矢理書き上げました。
ネタはあったけどどうしよう、と思ってた。SSでいいよね、と思ってたんだけど、ちょっと長引きそうだなーと思ったので、文庫ページメーカーで書こうかな、2ページくらいかな、と思ってた。ら。

15ぺーじてなんなんです?

とりあえず暫定版として。何度か読み返して手直ししたけどもうちょっと直すかもしれない。

へいちょうのおたんじょうびにはミカサさんをあげたくなるのがりばみかの民。(は?)

ちょっとだけごすみかちゃんが小悪魔ちゃんです。
そして、実はヴァレンタインを読むとちょっとだけ「あれ?」となるところがあるかもしれないです(あるいは、あれ? と感じるところがあれば、ヴァレンタインを読むことで解決するかも)。

ヴァレンタイン、いつ書き終わるんだろうねー(他人事)。

リヴァイさんお誕生日おめでとう! 原作ではとんでもないところで年越すハメになってるので、せめてまったりしあわせなクリスマスを!

20181225

※加筆しますた!
Xmas-ornament.jpg

その横顔を黙って見つめた。目元に施された少しばかりダークな印象を与える仄かなメイクは相変わらずだったが、瞳のきらめきが甘い光を宿しているせいで愛らしい。
「……どうかしたの」
「あ?」
「だって、ずっと見てるから。もしかして、疲れた?」
「楽しそうなツラしてるんでな」
「当然! 楽しい。とてもとても楽しい! ……子供っぽいって呆れてる?」
「そんなんじゃねえよ」

今年もリヴァイのアパートの壁にクリスマス・ツリーが出現した。去年は緑の幅広のリボンが上から下に数段貼られ、樅の木の形をなし、心を尽くした小さな贈り物が二十五個も吊り下げられていた。今年はより進化を遂げたらしい。
流木とリボンを繋いでつくられたツリーがそこにある。ミカサは時折距離を置いてその壁を眺め、バランスを見ながらオーナメントの配置に腐心していた。最後の仕上げとやららしいのだが、それ以上どう手を加えたものか、リヴァイにはわからない。
流木を使って壁にツリーを、っていうの、ネットで見て、一度やってみたいなって思ってたの。ゴス・ファッションの少女ははにかんでそう言った。
ミカサは相も変わらず忙しいくせに、くるくるとよく動き日々働いた。無理だけはするなと言い含めたのだが、楽しみを奪わないで欲しいと反論された。オーナメントはどう見てもハンドメイドで、問い質すと夏の終わり辺りからこつこつとつくり溜めたものだと告白された。
アルバイトやボランティア活動をこなし、日々の課題をきっちりと提出し、両親をサポートすべく家事を手伝う。同時に、「いちばんたいせつなひと」との時間を手放すこともしなかった。むしろ、それを大切にしたいが故にほかのあらゆることを疎かにしないよう努めていた。

――ご褒美がある、と思うと、頑張れる。それだけ。

俺なんかと一緒に過ごすのが、「ご褒美」になんのか。リヴァイは小さな唇が躊躇いもなく口にした台詞を何度も頭の中で再生する。

「リヴァイには、何でも特別なものをあげたいの。お誕生日もクリスマスも一緒って、素敵だけどなんだかおトクにまとめられてしまう。それはいけない。ダメ。絶対、ダメ!」
「おっさんが余計におっさんになんの祝ってどうすんだよ」
「おっさんになるのを祝うのではなく、生まれてきてくれたことに感謝したいからするの。リヴァイと、リヴァイのお母様に」
感謝祭の辺りから、ミカサはアパートに来るとアルバムが見たいとねだった。そう多くはない写真を繰り返し見て、何が面白いのだろう。そう思っていた。
想いを馳せて感謝を捧げる、ただそのためだけに、もう逢うことの叶わぬ女性の姿を目に焼き付けるのだ。
「お母様がこんなに可愛いひとを産んで育てて下さった、そのことにも感謝したいし、するべ…」

最後まで聞かなくても、わかっている。今はそのやわらかさと甘さを感じてもいいはずだ。

「このツラ見て可愛いとかよく言えるな、お前。毎度毎度大したもんだ」
ミカサはとろりと目を潤ませていた。
「ずっと言ってあげる。毎年。ううん、毎日でも」
「お前にかかりゃどんなつまらねえもんでも特別になるな」
「魔法をかけたもの」
「なんだそりゃ」
「願うだけではどうにもならないけど、願いが力を与えてくれるってわかったの。リヴァイにしあわせで居てほしいし、嬉しいと思ってほしい。そのためなら、何でも出来る気がする。何でもしてあげたい。私に出来ることなんて、たかが知れてるけど、それでも」

キスに中毒性があるというのは知らなかった。

リヴァイは改めてその口を塞いだ。ミカサの腕がリヴァイの背にまわり絹のリボンのようにやわらかく絡みつく。

「ちょっとだけ、訂正。力をくれる願いがある、のかもしれない。全部、リヴァイが私にくれた」

欲も驕りもなく偽りの欠片もなく。ミカサは穏やかにそう言った。目の前の男をまっすぐに見つめている。

「お前が、俺にくれたんだ」
「私にあげられるのは、私だけ」
「それがトクベツってヤツだ」

リヴァイがいきなりミカサを抱きかかえたせいで、細い腕が小柄ではあっても硬く鍛えられた身体にしがみついた。

「リヴァイ?」
「休憩するか」

ミカサはくすくすと笑って首筋に顔を埋めた。

「休憩。うん。素敵。ここのソファ、すごく座り心地がいいし」
「寝心地はもっといいだろ」

横抱きに抱えられてミカサが連れていかれたのは、ツリーを設えたダイニングと地続きのリビングにあるソファだった。窓辺にあるそれにそっと下ろされて仰向けに寝かされたと思ったら、その上からリヴァイが覆い被さってきた。

「お誕生日を控えた男の子がそんな悪さをするのはいけない。お行儀よくしないとダメってママに教わらなかった?」
「お誕生日な上にクリスマスときたらプレゼントねだらなきゃ損だろ」
「サンタさんが来てくれなくな…」

これ、何に似てんだろな。マシュマロか? ムースか。わかんねえな。

ほんのり上気したなめらかな白い頬も小さな唇も、コルセットに押し上げられた弾力のある双丘も、自分の髪や頬を撫でる指先も、何もかもがやわらかく心地いい。

「サンタなら今俺の下でクソ可愛いツラしてんだろ」
「リヴァイ。いつヤドリギのリースを窓枠に下げたの?」
ミカサが上を見ながら尋ねた。ちらりと窓にも目をやった。以前贈ったてづくりのミカサドールが小さなブックレットを持って座っていた。去年のアドヴェント・カレンダーのギフトのひとつだった、二人の写真が貼りつけてあるものだ。大切にされているのがわかって嬉しくなる。
「天井全部ヤドリギで埋めといたら、どこでもヤり放題だったな。来年からそうするか」
また甘い声がくすくすと笑う。耳元でささやかれてミカサが身をよじった。リヴァイ、くすぐったい!
「ヤドリギの下でしていいのはキス!」
「だからしてる」
フリルでトリミングされたスタンドカラーとそれをくるむようにつけた飾り襟のボタンを外して、現れた素肌に唇を這わせた。
「リヴァイ」
「お前、わざと脱がせんのめんどくせえ服選んでねえか」
黒のジャンパースカートは黒一色でショルダーは腕の付け根ぐるりに沿っていた。乳房の下からウエストにかけてコルセットになっており、物々しいベルトが上から下に並んでいた。黒のレースには花がちりばめられふわふわとドレープを描いていた。ハイ・ロータイプで後ろに比べて前のほうが短く、長く伸びた脚が美しく見える。黒のリボンを不規則に巻きつけたようなデザインのフェティッシュなストッキングに、ぽってりとしたボリュウムのある靴。ブラウスだけが白い。飾り襟も黒でレースが美しく、大振りのリボンがアクセントになっていた。
白のブラウスの胸元がコルセットでより強調されて見えるのは、誘うためなのだと男なら思いたくなる。

「脱いでほしい?」

……お前、いつになったら気づく。見とれてんだよ。アホみてえなツラしてな。

ミカサは穏やかに微笑んでいた。照れてはいるが、それ以上にあでやかでただ美しかった。

「脱いでほしくねえ時なんてあんのかよ」

ブラウスをより押し広げて唇を押し当てた。軽く歯を立てるとミカサがふる、と肌を震わせた。

「リヴァイ。だいすき」

そう言うと、そっと頭を抱きかかえるように両腕で包み込んだ。

「…何ってえツラしてんだ」
「そんなに、ヘンなカオ、してる?」

どうしたらそんな慈愛に満ちた表情が出来るものなのだろう。全て受け容れると言わんばかりにやさしく甘く。

「ここで本気出したらアパート出らんねえ」

胸の谷間にキスをして時折手でその弾力のあるやわらかさを味わった。その度に白い肌がふわ、と粟立った。時折満足げな声が喉奥からこぼれるのを堪えているのが響き、リヴァイの鼓膜を撫でた。

「うん。このまま二人っきりがいい」

それが出来ないのはわかっている。これから二人でミカサの家に向かわなくてはならないのだ。

「クリスマスにお前の大事なパパとママ殺人犯にする訳にいかねえな」
「そんなことになったらその娘も親殺しで刑務所行き。せめて年越しのカウントダウンは独房がいい」
「オイオイオイ……」

一瞬ミカサの左の乳房に小さな痛みが走った。

「予約、入れとく」

ほの紅いキスの痕が残っていた。

「有効期限は鬱血が消える前まで。なので、あんまり待たせないでほしい」

強く抱きしめられて、ブラウスのボタンをかけ直してやることが出来ない。

「誘うんじゃねえよ。俺のクソ可愛い天使が魔女みてえになってやがる」
「……最初からです?」
「だよな。……クソッタレが」

クリスマスにふさわしくない悪態をついて、リヴァイはミカサを抱きしめ直した。

「リヴァイ。もう支度しないと。手伝ってあげる。スーツ姿を見られるの久しぶり」
「お行儀いいフリしとかねえとな」
「そのままで大丈夫。そのままのリヴァイが好きだし、今までのリヴァイも大好きだし、これからのリヴァイももちろん好き」
「……改めてお前の親に殺される腹括るか……」
娘かわいさに気に入らぬ男でも受け容れるか、はたまた娘が愛しいからこそ全力で拒絶するか。いずれにせよ愛娘には二度と逢えなくなるだろう。それをさせるのが、自分のような男でいいのだろうか。

良くなかろうが、譲ってやる気もねえけどな。

「そんなことにはならない。こんなに可愛いんだから」
「親の前でソレ言ってやるなよ。病院送りだ」
「一緒に来てくれる?」
「個室に鍵つきとはシャレてんな。メシと薬までついてきやがる」
「でしょ? 薬は飲まないでマットの下に隠すの!」
「お前、ロクな映画観てねえな…」

ミカサが嬉しそうに微笑んだのを見て、リヴァイは微かに唇で弧を描いた。

滅多に起こらないからこそ「奇跡」と呼ぶはずだが、この黒髪の少女は日々容易くそれを与えてくれる。

――クリスマスは奇跡が起きるって言うでしょ。

なら俺は毎日クリスマスだな。リヴァイはミカサの衣服を丁寧に整えるともう一度キスをした。ソファから身体を起こすと、ミカサも立ち上がった。

これはね、とくべつなケーキ。リヴァイのためだけのケーキなの。ろうそくのかずがあなたのねんれい。いくつになったかいえる? ふふふ。そうね、ゆびがきょねんよりひとつおおくなった。
ねがいごとをこころのなかでおもいうかべながら、ふーってするのよ。ねがいごとはだれにもいっちゃだめ。かなわなくなるから。そう。かあさんにもないしょにするの。
ほら、ふー。……じょうず。みて、けむりがリヴァイのおねがいごとをはこんでくれて、かみさまのところにとどくの。すごいでしょう。
あなたのねがいごとは、なんでもかないますように。

おたんじょうびおめでとう、リヴァイ。だれよりもしあわせでいてね。あなたはかあさんのたいせつなたからもの。
だいすきよ。まいとしおいわいしましょうね。せかいでいちばんたいせつなひだから。

あなたのねがいごとは、なんでもすべてかないますように。

「リヴァイ」

手を差し伸べられた。その薬指には、指輪が煌いていた。包み込む手の薬指にも指輪がはめられていた。
二人はクローゼットに向かった。
着替えだけで出てこられるかは甚だ疑問だったが、互いにその点には触れないままだった。






おんなのこは、なにでできてる?
おさとうとスパイスと、そんなすてきななにもかもでできてるの。

食べたいのなら、ほんの少しの毒と誘惑が混ざってるから気をつけて。



特別な日に、特別な子には、特別なプレゼントをあげる。
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最終更新日2018-12-25
Posted by 璃果

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