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二ヶ月分、どーん!

璃果

璃果

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110話「偽り者」&111話「森の子ら」。

先月はあれこれあって(……)別マガの感想も書けないまま過ぎていきました。今月分と合わせてざっくりと。

毎月怒濤の展開で、相変わらずいさやませんせいはすごいなあと打ちのめされています。収束に向けてざくざくと進んでいらっしゃるんだなー。

ちょうどネットで「情熱大陸」でフィーチュアされると知って、しかも「最後のネーム」云々と言われてざわついているのを見ているのですが、……「進撃」が終わる!? ってそりゃいずれ終わるだろう。そもそも物語の展開がそういう方向に向かってるではないの。なんでざわつくことがあるんだ、とすごく不思議。終わらないでー! ってことなのかな。

大好きな作品が終わるのはすごくさびしいしもっとずっと長く読みたい、と思わないでもないけれど、物語は終わりに向かって進むものだし、せんせいが納得したカタチできちんとまとまって終焉を迎えられることのほうが私には大事に思える。終わったって残るものがあるんだし。

最終回を迎えたら、そりゃ喪失感なんかに包まれるとは思うんだけど。そりゃあ絶対さびしくなる。でも、延々とだらだら続くことは誰にとっても特に何かいいものなんてもたらさないと思う。
別マガさんは無理に引き伸ばそうなんてなさらないみたいだし、せんせいの中では20+αくらいの巻数と以前は思っていらしたんだから、ある意味では十分伸びてるのかもしれない、とも思うし。

(「コナン」ファンの友人が「もう終わってもいいじゃん…」と言い続けてはや十年くらい経過したような気がする…。ただ、「コナン」は作者の青山さんがとても楽しんで描いていらっしゃるのがうかがえるので、友人をハタから見てるととても複雑な心境だろうな、と思う。ジャンプの連載みたいに、御本人の意志に反して引き伸ばされる事例、というのも誰もが知っているので昨今なので)

てか別マガってなんかすごくね? デビュウしたいひとたちの原稿受け付けてUpして編集子からのコメントまでくれるって。お忙しいでしょうに。諫山先生の「進撃」の前身になった作品もUpして、ちゃんとバックさんがコメントつけてるw 編集の皆さんの熱意とか情熱を感じる…。メシのタネなんだからそりゃ必死だろ、とドライな見方も出来るけれど、ひとつひとつに目を通すってラクではないでしょう。

もとい。
人物の内面とか細やかに描写されてるうちに伸びちゃったんだろうな、と。
むしろこの作品を十年近く継続されてきたことがすごいと思うし、こんな面白い物語を読ませて頂けて感謝するばかり。

という訳で、110話と111話、合わせての感想となります。なんだかもうごちゃまぜです。

では、いつものやつ。

※以下は、個人的な感想です。ネタバレ等も多く含みます。どなたかの感想等を否定するものではありません。自分と異なる意見であった場合、その事実にせよ内容にせよ、許容出来ない方はこの先はご遠慮願います。

この先は、そういうことでございまする。

小説書くのに集中してしまって、すっかり途中放置してもーた。見直しが甘いままとりあえずUpしときます(そして、少しずつ修正かける。←ひどい)。ご訪問下さってたのに更新が無くてがっかり、という方(いるのか)申し訳ないです。
軽く読み返したら「お前は何を言ってるんだ」のおんぱれーどだった…orz

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「偽り者」も相変わらずものすごい情報量というか密度の濃さでクラクラした。
コニーの出身地ラガコ村で起きた事件の顛末、真実、ピクシスとイェレナ、ハンジとオニャンコポンの対話、アルミンのアニへの接触とヒッチ、民衆から兵団への抗議、ミカサ・アルミンのザックレーへの直談判、ザックレー死亡、エレンの脱獄、ピーク、パラディへの潜入完了。

これ一話分の情報量なの? え? は?(震える)

ザックレー謀殺。

兵団内の叛乱分子がもはや過激派。仲間であれ邪魔な存在ならば殺してもなんとも思わない、というのはどういうことなんだろう。「敵」にほしいままに屠られたくないからこそ立ち上がろうとする人間が、意見の違う仲間を平然と殺す。正義だの大義だの、そんなもののために仲間すら殺せる人間が、何のために蜂起するというのか。その矛盾すらも、意に介さず自らの国を護る為などということばの元に黙殺される。
フロックたちエレンを支持する兵士が、民衆の意志を反映・代弁したものでもある、のだろうけれど、民衆の意志を騙っている面もある訳で、なんとも後味が悪い。黙って敵勢に殺されるのを待つよりも、こちらから仕掛けて先手を打つ、わからないでもないんだけれど、なんだかどちらも極端というか何と言うか。

どちらも、というのは、一種の穏健派、まだ攻勢を仕掛けるのに待ったをかけた慎重派である兵団サイドも、ということなんだけれど。「森の子ら」でハンジが指摘しているように、兵団の煮え切らなさもまた問題がないとは言えない、というのも大きい。

ハンジはやはり頭脳のひとで、その辺りはきちんと自覚して言説化する事が出来る冷静さがある(ブン屋に迫られて民衆の声を聞かされていることもあって、無視・看過出来ないのも当然。エルヴィンならばそれを巧みに利用しそうだな、とふと思った)。
エレンのようにいきなり叩いて戦力を著しく削ぎ落とし、時間を稼いで次の手を打つ、というのも有効である、という側面を真っ向から否定しない(しかし、それを最初から容認しないのが兵団、ひいてはパラディの人間としての良心というものであり、決断力の不足でもあるという)。
そもそも、調査兵団は、そういう組織であったはずなのだ。壁外に、前に進むことを是とする。ただ、相手が人間をひたすらに捕食する巨人ではなく、自分たちと同じ人間である、ということに躊躇いがある、のだろう。それは否定されるべきではないし、あらまほしいことだと思う。
その真っ当さが自分たちの首を絞めており、エレンはそれをよしとしない。
仲間の同意を得ようともせずに独断で走ろうとするエレンにも問題皆無とは言えず。

痛し痒しで誰もが焦れている、その空気感がすごい。「エレン派」の奇妙な熱とか、焦りの隠せない調査兵団の面々とか。

フロックの原動力、というのかな、それは、恨みと怒りなんだろうな、と思う。調査兵団にのこのこ入ってしまった自分のある種の甘さ、エルヴィンに従って「殺された」自分と同じような新兵たちの無念、ひとり生き残ってしまう、という絶望。そういうもの全てに腹を立てているのかな、と。
エルディアのかつての栄光を取り戻すんだ、と煽っているけれど、本当はただ自分の無念や恨み辛みをぶつけて……壊したいんじゃないのかと思えなくもない。世界を取り戻したいと言いながら、願ってるのは世界の破滅じゃないのか。少なくとも、「今あるこの世界」は壊したくてたまらないはず。
そういう意味では、自分の自由を奪うものに腹を立てているエレンに賛同したくなるのはよくわかる。
ただ上の言うままに死んだ仲間が山ほど居るのなら、その上に立つ人間が弑逆されるのも当然だと思うのかもしれない。
いちばん壊したいのは誰で何なんだろう。自分? 世界? 今生きるパラディなのか。そのパラディを目の仇にする勢力なのか。

この複雑さが「進撃」だなあ。絶対的な善とか絶対的な悪、というのが居ない。常に揺らいで判じ難い。はあああああああああいさやませんせいすげえ(お約束の思考停止)。

エレンは、どうしたいんだろう? 「ミカサやアルミン みんなを救いたい」のだとして、どうすることでそれを成し遂げたいのか。地ならしでパラディ以外全て殲滅したいのか?(全滅、壊滅、殲滅、軍隊的にはこの殲滅、が完膚なきまでに、ひとりたりとも逃さないというレベル)
かつて巨人を一匹残らず駆逐すると言ったエレン。その巨人は人間で、自分の意志で駆け出したのではなく、一方的に野に放たれただけなのだともう知っている。しかも、同胞。それを駆逐したいと語っていた幼い頃の彼、子供だった彼が、今はその巨人の力でひとり突き進もうとしてる。
どうすることが彼の救いたいものを救う、ということなのか。自分たち以外全て滅びてしまえばそれでいいのか。
この辺りがいまだ明らかになっていないので、ミカサやアルミンたちと一緒に読み手の私もただただ焦れるばかりなのでした。

でも、壁の中の巨人は、外ではなく内側を向いてる、んだよな。いや、背中合わせに二重にずらりと並んでるとかあるなら、外部にも向かうだろうけど。
自分たちを追い詰めようとする、苦しめようとする敵など退けてかつての栄光を取り戻せとつめよる群集の願いは平和ではなく、その平和を取り戻すことという大儀の元に必要とされる戦闘と敵の息の根を止めることではないのか。衆愚と化したパラディの民の姿や罵倒の声がハンジや兵団の心やポテンシャルをごりごり削っていくのが見える。
そんな彼らは、かつてエルディア人を退けて平伏させたマーレと何が違うのか。滅ぼされるべきがマーレで、そのマーレと同等だと言うのなら、巨人によってならされるべきはパラディの人間でもあるのではないのか。
…みたいなことを考えさせられるよね、壁の中をこそ見て居並んでる巨人、てのを考えると。
そして繰り返してるんだなーとかね。
兵団本部前に詰め掛けた一般人、俺も闘うぞ、なんて言ってるけど、兵団の訓練の厳しさを乗り越えるとかそんな覚悟あるのかね。有象無象がまごまごしてる程度なら居ない方がいいような気もするんだけど。パラディはパラディで四年? 三年? それなりの経年あって立体機動+雷槍での闘い方てのをとりあえず完成させたんじゃないの? マーレに行ったエレンにしても、そのの巨人化能力をもってしても兵団の兵力/協力を全くアテにすることをしなかった訳でもないし。
ああいう熱気にまかれて口走る輩は、勝ってるうちはいいけど勝てない・負けるって段になると兵団を批判するだけになりそうだなー。

この回のある種のハイライトは冒頭にもいきなりあって、兵長の「わかるさ …もてたことくらい…ある…」でしたw お約束で触れておかねばw
いさやませんせいの仰るキャラのほころび、なんですかねwww
皆さん「え、まさかへちょは魔法使いなの!?」とかイロイロともうwww
どう考えてもモテまくってたじゃないか、部下にも上司にも。仏頂面で不機嫌そうなのにもれなく慕われておられますが。
なんていうか、リヴァイにしては頑張って付き合った洒落た回答、くらいに留めておいてます。ジークにひとの心がわからないとは言われたくなかろうよ…。
どうして軽口を叩く気になったのかw ジークはずっと気安く話してるんだけど、リヴァイは何しろ仕留めると亡きエルヴィンに誓った相手で、そもそも敵、多くの仲間を殺した相手なので心を開くはずもなく。ジーク/獣の巨人の出現で、調査兵団はほぼ壊滅状態にまで追いやられた訳だし。
ただ、リヴァイにはリヴァイなりのユウモアのセンスがあるらしきことは時折描かれてる、なあ。「豚のションベンでよろしければな」とか、ブラック気味の。「俺は元々結構しゃべる」も、本気なのかジョークなのかちょっと曖昧なカンジなのがまた絶妙なんだけど。

色恋沙汰とは距離を置いている、というか、大切な存在というものをつくらないようにしていたらしいので、もてる/もてない、という意識がそもそも無い気もするんだけど。周囲に壁築いてそうだし。兵団に入ってからはその壁があるようでない、みたいなカンジになってる、のかな。
兵団の仲間や部下が、リヴァイにとっての家族みたいなもの、なのかもしれない。英雄であらねばならないという呪縛から逃げない、というのはそういうことだったのかも。自分の力の奴隷であることも厭わない、ということ?

とりあえずへちょモテモテやろ。

でも、個人的にはそのもてた云々よりも「『その村』じゃない 『ラガコ村』だ」ってとこにリヴァイという人物の真髄を見たというか、「ああ、兵長らしいな」と思わせてくれてシビれました。死んだ仲間をただの数字にしないひとなんじゃないかと思うので、道具として使われた挙句「身内」である兵団に倒されてる、しかも何ら罪もない一般民衆でそんな人々が住まう村なんだという事実を漠としたものにして誤魔化すな、ということ、なんでしょう。
おそらく、自分の班員として動乱の時期を共にしたコニーを気にかけてるんだろうな、と思わせる。コニーのことがなくてももちろん気にかけて村の名前を記憶に留めたとは思うんだけれども。
旧王制を打倒してのち、クーデターの勝利者の側に居た兵団な訳ですが、……。

兵団トップが弑されエレンが脱獄(?)し兵団内部に明瞭な亀裂が生じ先の見えなくなったところでピークがパラディに潜入していると判明したところで終わり。

相変わらず、ヒッチたんがなんだか愛おしいコでした。はすっぱそうでイマドキっぽいけれど、アニを相変わらず気にかけてるとことかもう。アルミンをからかうシーンが微笑ましい(というかアルミンがwww 可愛いw)。

続いた「森の子ら」では、いさやませんせいお得意のかっこいいおっさん祭でした(そしてキヨミ様もただの女狐、カネの亡者という訳でもないと描写された回でもある。果たしてアズマビトとしての誇りとやらとミカサの存在・命というものはどう描かれることになるのか…。キャラクターを多面的に描くのホント巧いな…)。いさやませんせいって若いのに、おっさんのかっこよさや哀切さを描くのお上手ですよね。なんなんだよもう。

ニコロに招かれて彼の居るレストランを訪れたブラウス夫妻とカヤを始めとする子供たち。
必要とあれば仲間を殺すことも厭わなかったイェレナが捕虜を手厚く保護するように仕向けた理由に気づくハンジらもまたその店に向かう。

この回もありとあらゆるものが交錯しまくってものすごい情報量だった。
捕虜の保護を求めたイェレナの意図、兵団のこれ以上の分裂や迷走を食い止めて、無駄に失われるかもしれない兵士の命を守るために腹を括り、それを周囲にも求めひとまず負けることで勝つ選択をしたピクシス、ニコロの隠された「任務」、104期たちに生まれた軋轢(コニーがシニカルかつ懐疑的になっているのが悲しい)、ブラウス夫妻の悲しみと痛み、姉と慕う存在を奪われて裏切られたと知った途端それまでの思いやりや優しさをかなぐり捨てたカヤ、ニコロの本心、自分の殺害した相手の両親や身内から向けられた感情に揺さぶられるガビ、ガビを助けようと身を挺したファルコ……いやいやいや、どんだけ!? どんだけ詰めるの!? でもうるさくないってなんなの!?

いさやませんせい…おろそしい子!!

サシャぱぱもまた腹のすわったひとで、娘を奪った少女を殺したりすることで無念を晴らすよりも、子供たちに恨みの連鎖を与えないことを選んだ。サシャの母親も、そういう男性と人生を共にしてきただけあって同様の姿勢。
血の繋がった子供はおそらくサシャひとりなんだろうけど、その一人娘を喪うことがどれほど辛いかと思うと、…。しかも、狩猟民として生きてきたが故に覚悟があって、それは娘にも叩き込んできたから、理に従った結果だ、と言い切る。獣の命を奪って糧にしてはいるけれども、向こうも必死な訳で、抵抗されて攻撃されて自分もまた命を落とす危険がある、そうやって生きてきた、それと同じだ、というね。
それでも、自分たちが養ってきた少女こそが娘の命を奪ったのだと知った時の衝撃を受けた表情がなあ…。どんな理由にせよ、自分の娘が壁の外に出てゆく調査兵団への道を選んだことを、両親なりに受け容れて覚悟もしてきたはず。だからこそ、兵士としての装備もないままに女の子を助けるために奮闘した娘に、父親は「おかえり」と言ったんでしょう。サシャの成長を認めた、と。

(思えば、サシャは父親に成長を認められて「おかえり」と言われていて、コニーはのちに巨人と化した母親に同じことばをかけられている。人間としての知覚を失ったその口から出たのが、おそらく息子に逢えたらかけたかったであろうことばって、…なんかもう、…)

壁の外には人間を捕食する巨人が居て、それを一掃すればより豊かな生活が得られる、そのために尽力する立場になったけれども、それは狩人のままだった。ところが、結局は人間こそが敵だ、となっちゃった訳で、巨人に食われて死ぬというのともまた違う。

両親が涙を流したのが、サシャを慕うカヤがガビに襲い掛かったあと、というのがもう見ていてしんどい。同時に、ニコロに挨拶しているところでは、ちょっと俗っぽいところも描かれてるんだよなあ。匙加減すげえ。かっこいい「だけ」にしておかない。

ガビは、少しは目が覚めるんだろうか。目を輝かせて兵士を殺した、と言い放つガビと、自分が憎くないのかとブラウス夫妻に問うガビとでは明らかに表情が異なる。
マーレ人であるニコロに躊躇いもなく殴られて、敵を討ったというのに称えられることもなくそのことを詰られる。本来の同胞同士であるカヤに刃物を持って襲われ、友達だと思っていたのに、と詰られる。
ニコロがどれほど「島の悪魔」であるサシャを大切に思っていたかは、ニブいガビでもさすがにわかったはず。そして、珍しくファルコを気にかけた(あの子、どれほどファルコが心配しても気にかけてあげてもあまり取り合わなかったのに。サシャを殺した点に関しても、それが自分の名誉として奪われたくないからではなく、罪の在り処をきちんと表明してかばった)。
この子は心底ニブいというよりも、見たくない現実からわざと目を逸らしてるんだと思ってるんだけど、どうなんだろ。マーレから長年に渡って洗脳されているのも事実だけど、何よりも本人が現実を見ようとしてないだけ、のような気がする。
ファルコが自分なりに色々気づけるように察せるように、環境や押し付けられた思想が全てではない、はず。
サシャの両親が自分を殺そうとしないことには、心底驚いているみたいだけれども、それが果たしてマーレだのエルディアなんてものを超越したものとして理解しているのか…。
ここで目が覚めない/考えが改まらないなら、この子はそうやって生きて死んでくしかない、くらいの状況なんだけど。どーなんだろうなあ。

パラディの空白期間、少なくとも現時点から見て「三年前」は、アルミンですら「楽しかった」と述懐しているくらいで、ひょっとしたら対壁外をあれこれ検討してはいても、割合のどかで、兵士たちは比較的頻繁に故郷に帰ったりしていた、んですかね。
カヤはサシャとニコロが恋人同士だったのではないか、と思ってる。恐らく、サシャとよく会っていて、都度ニコロが話題に出たとかそういうことがあったからじゃないのかと思うんですが。
だって、そうでもないとそんな憶測は生まれないでしょー。たった一度話題に出ただけで、明瞭にそれと解る好意のようなものが感じられた、というパターンもないでもないんだけど。
少なくとも、ニコロにとっては誰よりも大切な女性だったようですね。エルディア人というだけで侮蔑して殺してもいいと考えるマーレ兵士ではなく、美味しいものをつくって食べてもらってその満足感に浸れる自分こそが本来の自分、そうでありたかった自分だと気づかせてくれたのがサシャ、だそうなので。
それが恋愛感情と呼ぶものかはまだは判然としない。
でも、奪った相手が本来は一応仲間と呼ぶべき人間で幼い少女であっても、怒りと恨みと憎しみを込めて殺してやろうと思えるくらいには、サシャが大切だった、ということは、わかる。

いさやませんせいのオソロシサはまたしても如何なく発揮されていて、ニコロの記憶の中のサシャ、涙目で美味い美味い絶賛しながら食べていたであろうサシャが、今までにないくらい無防備でちょっと幼さすらある可愛らしさで描かれてる、んだよなあ。
最初にマーレ料理を口にした時のサシャは、まだ野性味というか、ひたすらんまいもの食って感動してる「だけ」だったのに。既にヘア・スタイルも変わった、出逢った当初ではない頃のサシャらしいし、それなりに大人びていてもいいはずなのに、すごく可愛いの。ピッツァのチーズぬーん! 伸ばしながらね(アレ、ホントクッソ可愛い)。

(どうでもいいけど、ああいうチーズは元々あったのか、それともニコロたち捕虜が入ってきてからつくられるようになったのか。気になるぜ! 何しろ貧しい食糧事情のパラディ…。あれ、そういえば、あのレストランで上官くらいしか飲めないワイン、てのは壁外から持ち込んだものなの? 仕込みがしてあるのはパラディに来てかパラディ産ワインに、てこと?? パラディ/エルディアは現実世界で言うところのドイツやらゲルマン諸語系の国を思い描いているとすれば、マーレはやはりその名前からしてもイタリアなんだろうけど――イタリア語で「海」は「マーレ」――、最初ベリックだった少年の名前をマルセルにしたのも、如何にもラテン諸語的な名前にしとこう、となったから、かな? マルセルそのものは仏語だけど、あれだ、伊語と仏語は同じラテン系だし。イタリアばりばりだとマルチェルロとかになるの? マルセリーノ? 待て、マルセリーノじゃスペインか。教えて偉いひと!! 「ジーク」は独語の「勝利」から来てて、グリシャやダイナの願いが込められてるんだろう、と思う。「エレン」は「聖者」だっけ?)

あの無防備さを、意識して描いてないんだとしたら、もういさやませんせいてなんなの、ってくらい。
カヤが恋人同士と判断したのもムリないな、という、ほかの誰にも見せてないカオ的な描写に見えるんだもー! もちろん、ニコロ視点なだけかもしれないけれど、彼が自分にはそんな表情を見せてくれたのだ、と考えているのだとしたら、…ね、うん。
相変わらず詳細を明かさずに描いてあれこれ想像かき立てるなあ…ぐぬぬ。
コニサシャでもジャンサシャでもなくニコサシャ…! ネット某所で
サシャ(芋) + ニコロ(煮っ転がし)
言われててワロタ。わろた…。
104期は、やっぱり、基本「家族」なんですかね。恋愛云々ではなく、家族。家族なんていちいち改めて「自分たちは家族だなあ」なんてしょっちゅう意識してないし、それがいきなり「大事な仲間だから長生きして欲しい」とか言われたら赤面祭になるよね、……(涙)。

かつてナイフを持って暴漢に立ち向かい、エレンを救うためとは言え結果的に殺害にまで及んだミカサが、その凶刃からガビを守り、殺害するという一生背負っていかねばならなくなる重荷からカヤを救う、というのもなんとも言えず。
ミカサが敬語や丁寧語をきちんと使って会話をしているのを見て、言語能力残念だった頃がふと懐かしくなりました(もっとも、昔から目上のひとなんかには比較的きちんとした口調で話していた訳で、へちょに対してのみ…なんでもないナリ)。
誰よりも信じていたいしいたはずのミカサが、エレンの動向のせいで常に揺さぶられていて、つらい。この子の心に平安が訪れるのはいつなんだ。あの、小さい仏頂面のおっさんのことを忘れないでね? ミカサさん。身長差えげつなくなったみたいだけど、懐の広さは変わってないから。

そして、意味深に描かれていたワインの真実? も判明。ニコロはサシャと繋がるジャンやコニーたちには飲ませたくないと思っているらしきことがうかがえて、それもまたなんだか胸に迫るものがある。
えーっと、前の冒頭おっさんお食事会(108話)で、うすら髭…じゃねえや、ナイルさんもワイン飲んだんですかね? すんげえ気になるんですけど。飲んでますよね、やっぱり。師団長…だいじょうぶ??

兵団サイドはエレンがジークに操られている、と判断しているけれど、そうかね? むしろ、エレンにとってはジークも手駒なんじゃないのか。ジークがエレンを手駒と思ってる、てのは如何にもだけど(実は本当に同じ父親を持つ被害者同士だと心底思っていて本気で救いたいと考えているんだとしたらオイシイ展開ではある。ありそうでしょ、一見冷徹に切り離して突き放しそうな人間が実は、てのw)、他人の経験値すら自分の中に貯えたエレンだし、物語で見えてる部分では感情論に流されることもなく淡々と目的に向かってる。操られるどころか如何に利用しようか、となってるように思ってしまうんだけど。
ジークの裏切りを知ったピークがどう動くのかも気になるなー。そらエレンに潜入されたマーレが、パラディに好きにさせておくだけなはずがないよなあ。動向や弱点を掴みたいはずだもの。やり返しますよねー。どういう過程を経て潜入したんだろう。気になることだらけだわ。
てか、ピークは本当にジークに疑念とかなかったの? 実はピークも、とかないよね?w あの聡明なコがマーレにただ従うだけなのかも気になってるなー。

毎月毎月よくもまあこれほど読み手を追い詰めつつ(笑)、面白く展開させられるものだと驚きながら読んでる。確実にラストに向かってるんだなあ…。
「進撃」以外で唯一継続して購入している「銀魂」も完結を向かえ…たはずが終わらずにもう少し続くらしいけど(笑)、大好きな作品が終わりを迎えようとしてる、というのは、しんみりさせてくれるのも事実。
でも、どう完結するのか見届けたい、というのも本当。このジレンマよ。
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最終更新日2018-12-08
Posted by 璃果

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