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109話読みました。

璃果

璃果

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本誌10月号、109話「導く者」。ネタバレがっつり。閲覧注意。
ほぼ初見のままのとりとめのない感想になっております。

導く者。

パラディ、あるいはエルディア国の再興ないし復権に必要な力を持つエレン。
調査兵団のトップとして苦悩と責任を抱えるハンジ。
エレン、あるいは調査兵団一部兵士を扇動したと思われる義勇兵のイェレナ。
兵団幹部として裏で静かに動くピクシス。
かつて力で立ち向かい巨人を倒したことでひとりの少女を奮い立たせ結果として兵士にさせたミカサ。
恐怖と絶望で動けなくなった少女に走れと言って巨人に立ち向かったサシャ。

誰かであり、その全て。

フロックら一部の兵士らによって情報が漏らされ、マスコミに取り囲まれるハンジ。アタマが回る、というのは時に不幸だなとも思う。先を考えて、今を考えて、簡単には前に進めなくなる。あらゆる可能性を考えて、がんじがらめになる。
エルヴィンが如何に有能であったか、それ故に非情さも持ち合わせていたか、なんてことが頭を過ぎった。
多くの犠牲を払うことにならないために、出来得ることをしなくてはならず、そのためには犠牲を払うことも織り込み済みで物事を進めてゆく。そして、その「犠牲」にはまず身内のものを想定する。一般人ではなく、兵士を。仲間に、死んでくれと言わなくてはならない。

今回、ハンジの目がなんだかすごく印象に残った。哀しげな、澄んだ瞳のハンジ、なかなかありそうでなかった気もする。少し弱々しくて、それでいてやはりちゃんと立ち上がれるところがいい。
出来れば誰も喪わずに、そして誰からも干渉されずに生きていきたい、それを願うにはパラディは持っている力(エレンの存在)や資源が豊かに過ぎたのか。かつてエルディア人がしたこと云々も、いったいどれほどどこまで何が真実なのか。
歴史というのは大抵勝者によって都合よく喧伝される。時には改竄も。グリシャの思うエルディアの歴史も、彼が読みたいように読んだものでもあった。

久々に見たのはミカサの頭痛のシーン。ホントに久々だった! しかも、垣間見える記憶は、エレンがミカサをさらった男を襲撃し、心臓にナイフを突き立てている時のもの。
私たちが以前見たものと、違う。ミカサはエレンに怯えているようにも見えたし、エレンは、涙ひとつこぼさず、どこか超然とした様子だった。少年らしさ、がなかった。あの表情の薄さ、クルーガーぽくすらある。
それが、何を意味するのか。ループ説? 何度も同じ出来事があって、その時々で少しずつ違うの? それとも、今度めぐってくる未来?
興味深い考察のひとつに、コミックスのカバー絵が実際の内容と一致しない点がある、というものがある。一見同じようでいて、異なっているのが(かつてのある時点で発生した時に「今」とは異なる点がありそれを意味しているのでは、ということで)ループを意味しているのではないか、というヤツ。
カバーやカラー絵はイメージ画であって、必ずしもリンクしない、ということもままあるのに、敢えてリンクするのでは、という視点なのだけれど、それはそれで面白い。いさやませんせいは何をしでかされるかわからないので(笑)。
実際、1巻のノンブル、「13」だけが打たれていることを指摘されていたのは、なるほどなー面白いなーてかマジで意図あってしたんならそこまでしちゃうのか、すげええええ、と思った。「13」が進撃では重要な数字なので。
「ループだったらがっかり」という声もよく聞くけれど、私は結末を読んでみないことにはなんとも、と思っているので、まだ面白がってる。
あのエレンの見た夢の「いってらっしゃい」がキヨミとクルーガーだったらすごいね、という読み? 予想? もそれはそれで面白いな、と思うし。
ただ、何が理由でエレンが「自分ではない人間」の夢を見ているのか、については予想してくれないんだけどw

そして、記憶を呼び起こす切欠になったのが、ネットでも初登場時(マーレに乗り込んだ時に、いさやませんせいによってきちんと顔が描写されていたので、みんな「あの時の女の子じゃね?」と言ってましたねw)予想されていた通り、かつてミカサに助けられた少女ことルイーゼ。子供らしいといえばいえなくもない真っ直ぐすぎる彼女に、毅然と命令口調で言い放つミカサは、確かに大人の領域に居るのだな、と感じた。
上の立場に立たなくてはならなくなった、んだなあ、と。いつまでも新兵のままで居られるはずはないけれど、もう彼女たちの上に「先輩」として立つ者が居ない、ということで、この若さにしては背負うものが多いな、と思ってしまう。経験値から言っても、ほかの兵団から移った年長者では彼らのレベルには及ばないのだし。

ルイーゼみたいに一方的に心酔して憧れをぶつけてくるコって、自分の理想とする姿から相手が逸脱したらものすごくえげつない裏切りをしそうなんだけど、大丈夫かしらかしらどうなのかしら。ミカサの入った懲罰房なのか確認するとかすとーかーのニオイしかしねえんだけど。あいつもう私の中で若干時限爆弾の扱いよ?(笑)
私だって同じ房に入りたいわ(お約束)。てか、そこはおめえ、へいちょうと一緒にぶっこんで(さすがのダメりばみか脳)。


困った子ちゃんのガビさんは、相変わらずファルコに守られておった…。何をどうすればあそこまでキレイに洗脳されるのだ…。ファルコのように多面的にモノが見られないのは何故なんだろう。色々と不思議なコ。
かなり、揺らいではいるけれど。やっぱり、認めたくないだけっぽいな。

洗脳されると、その植えつけられたものに従って自ら考えずにいればラクだ、とも言うけれど。

何千年もの間の、自分ではなく自分の祖先たちの罪を今の自分たちが背負って生きねばならない、という考え方から逃れようとしないのは、それほど差別が辛かったからなのか。逃れるためのあれこれを考えるよりもラクだから? 立ち向かうにはマーレ、国家、というものが大きすぎたとは思うけれど。
自分が非力で何が出来るでもなく、諾々と忍従して蔑まれながら命や若さを奪われている現実と向き合うのが辛いからなのか。
ライナーもベルトルトも、パラディで生活していたからこそ、敵と憎んでいられればラクなのに出来なくなって、余計に辛くなっただろうに。もっとも、彼らにしても、特に個人的に恨みつらみがあってのことでもなく、生きる術としての戦士候補生だった訳で。
教えられるままに受け取って、それが必ずしもそうではなかった、という事実との間にあって苦しんだのに。ピークのように聡明な娘が何故言われるままにマーレのために闘えるのか、考えることを放棄しているのか、……ムズカシイ(もちろん、エルディア人同士連帯させて、情を利用して裏切ることを防いでもいるとは思う)。

ファルコがガビに想いを寄せている、それだけの理由で護ろうとしているのが健気で痛々しい。その気持ちがガビに伝わることがあるのかないのか(かつてのエレンとミカサを思わせる)。
ファルコはガビと違って相手の立場に立つことが出来るマトモさと聡明さがある。その分辛い。それを臆病と言うのは容易い。ガビは自分の信じるモノのために命を張るけれど、ファルコは大切なもののために命を張ってる。つれえな、…。

そしてその二人を迎え入れたブラウス家と、彼らに養われる親のない子供たち。サシャに救われた少女は「カヤ」という名であることが判明。
相変わらずサシャぱぱが毅然とした大人でオトコマエ。子供が謝るもんじゃないとかさあ。かっけえなあ!

彼らによって、ガビの頑なさが少しでもほどけるのか。それともどこまでも反発を感じて歯向かうのか。カヤやサシャぱぱが彼らの「正体」や「事実」を知る時が来るのか。

サシャぱぱは、その「事実」を知っても、置かれてきた状況やらでガビを赦すような気がするけれど、自分を護るために盾になってくれたサシャを今も慕うカヤはどう思ってどう行動するのか。
カヤに思いをぶつけられて揺らぐガビ。もっと揺らげお前は。
生きたまま巨人に食われる恐怖、それを見ているしか出来なかった恐怖、どっちも絶望しかない中で、誰がやれ歴史がどうのこうの因果応報だのぶつけられて「そうですね」言うんだよ…。

ガビが折れるところが見たいのよ。現実やモノゴトの、見えていないけれど確かにある面と、ガビが見ようとしない何かと向かい合うところが見たい。あるいは、折れぬまま誰かにめったくそに滅ぼされるところかナー♪(ちょいちょい発想がクズの私)

今月は(も!)すごくサスペンスフルだった。そして、またしてもエレンが身勝手な行動を取るに至った直接的な原因とかがはぐらかされてしまった! さすがいさやま神、簡単には事実にたどり着かせて下さらない。

兵団の中の叛乱分子、ヒィズルと繋がりを深める兵団、ハンジの苦悩、イェレナの思惑、ミカサの頭痛と記憶、新たなキャラクターたち、描かれぬことで逆に読者にその存在を主張されるリヴァイやジーク、エレンの動向や心情、……ホントに終わりに向かってんですか、というくらい情報量ぱんぱんの一話だった。

ミカサの頭痛はアッカーマン由来なのかヒィズル(東洋人)由来なのか、そのハイブリッド故なのか、はたまた何とも関係ないミカサという少女にとってのみの特殊事項なのか(まあアッカーマン云々はリヴァイにもケニーにもなかったけれど。でも、一応二人とは性別違うから念のため)。

この先もやっぱり楽しみ。絶望するような展開であっても、それすらも「進撃」の面白さ。

推しや愛しいキャラが死ぬのはナシでおねがいします…orz
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最終更新日2018-12-08
Posted by 璃果

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